服って、いつの間にか増えていませんか?
セールで買ったシャツ、
似たような色のトレーナー、なぜか手放せない古いTシャツ…
わたしも気づいたら、
クローゼットがパンパンになっていました。
「服は多いのに、着たい服がない」
そんなモヤモヤを感じながらも、
何となく見て見ぬふり。
でもある日、
「ハンガーの数を決めてみたらどうだろう」と思いついたんです。
最初は軽い気持ちだったけれど、
これが思いのほか、
気持ちにも時間にもいい影響をくれました。
服が選びづらくなってきた日常
朝、
服を選ぶときに感じる「何着よう…」の迷い。
選択肢が多いはずなのに、
なぜか決められない。
引っかかったハンガー同士を
ガチャガチャ動かしながら、
なんとなく目についたものを手に取る。
でも、
その服が“今日の気分”に合わないと、
また戻してやり直し。
そんなことを毎朝くり返していると、
支度の時間がどんどん削られていきます。
しかも、
洗濯した服が戻ってくるたびに
「え、もう入らない?」とクローゼットの中を無理やり詰め直す始末。
ハンガー同士が
ぎゅうぎゅうに押し合いへし合いしていて、
1枚取り出すにもひと苦労。
「なんでこんなに服あるのに、着たい服が見つからないんだろう?」
そんなモヤモヤが、
いつの間にか当たり前になっていました。
本当は、
朝はもう少し気分よくスタートしたい。
でも、
クローゼットの前で気力を使い果たしているような、
ちょっと残念な習慣ができてしまっていたのかもしれません。
「ハンガー20本だけ」にしてみたら…
そんなある日、SNSで
「ハンガーの数を決めてる」
という投稿を見かけました。
「おお、それ、ちょっと真似してみたいかも」
と思って、
家にあった
木製ハンガーを20本だけ残してみることに。
最初は
「20本って、さすがに少なすぎるかも…」
と半信半疑でした。
でも、いざやってみると、
思っていた以上にすっきりする感覚がありました。
まずは、
クローゼットの中から
「本当に着ている服」だけを選び出す作業。
✓ よく着ているお気に入り
✓ 仕事でよく使う定番シャツ
✓ 気分を上げてくれる1枚
逆に、気に入ってるつもりだったけど、
最近は全然着ていなかった服や、
似たような色ばかりの服は
自然と除外されていきました。
「これは仕事用に残す」
「これは週末に着る」
「これは…うーん、迷う」
そうやってひとつずつ選んでいく過程は、
自分と向き合うような時間でもありました。
ハンガーにかけられる数=自分が持てる服の上限、
というシンプルなルール。
“ゆるい制限”があるだけで、
選ぶ基準が明確になって、
驚くほど判断がラクになったんです。
結果的に、
「これは手放そう」と素直に思える服も
自然と見えてきて、
整理することへの
ハードルが一気に下がった気がしました。
服の見直しで気づいた、変わったこと
このルールを始めてしばらく経つと、
クローゼットがどんどん
「今の自分らしい服」だけに変わっていきました。
✓ 毎日のおしゃれが楽しくなった
✓ 迷う時間が減った
✓ 気分がパッとしない日も、服が支えてくれるようになった
さらに、管理もシンプルに。
洗濯後にハンガーが足りなければ、
「じゃあ何か手放そうか」
と自然に見直せるようになったのも、大きな変化でした。
必要なのは、
“すべてを断捨離する”勇気じゃなくて、
“ちょっとだけ枠を決める”という、
ゆるさだったのかもしれません。
まとめ|ルールがあると、クローゼットも気持ちも整う
ハンガーの数を決めるという、
たったひとつのルール。
それだけで、
クローゼットも、
服選びの時間も、
自分自身の気持ちも整っていきました。
「どれも大事」と思っていたけれど、
本当に必要なのは限られていたことに気づけたのは、
数を絞ることで“本当の好み”が見えてきたからだと思います。
服を減らすのが苦手な人こそ、
まずはハンガーの数を決めてみるのがおすすめです。
ゆるく始めてみたことで、
暮らしがちょっとラクになるかもしれません。