🌿「捨てられない自分」にモヤモヤしていました
片付けをしようとすると、いつも手が止まる。
「これ、まだ使えるかもしれない」
「もらいものだし、捨てるのは悪い気がする」
「懐かしいな…もう使ってないけど、思い出があるから」
そんなふうに、
モノを前にすると手放せない理由が次々と浮かんできて、
結局片付けられないまま…
私はずっと、
自分の“捨てられない性格”にモヤモヤしていました。
SNSで「ミニマリストのすっきり部屋」を見ては、
自分の部屋と比べて落ち込んだり、焦ったり。
でも、そういう
“手放せない気持ち”にも意味があったんだと、
今では思えるようになりました。
私が少しずつ片付けられるようになったのは、
「捨てなくても、向き合い方を変えればいい」
と気づいたから。
今回は、「捨てられない自分」だった私が、
どうやって無理なく片付けられるようになったのか、
その理由と工夫をご紹介します。
✅片付けられるようになった理由【3つ紹介】
昔の私は、
「捨てられない性格だから、片付けができない」と思い込んでいました。
でも、少しずつ考え方を見直していく中で、
「それでも片付けられる方法」があることに気づいたんです。
ここでは、
私が片付けを進められるようになった3つのきっかけをご紹介します。
① 捨てること=否定じゃないと気づいた
ずっと私は、
「捨てる=そのモノや思い出を否定すること」
のように感じていました。
でもあるとき、
ある雑誌の中の一文が心に残りました。
“手放すことは、感謝をもって見送ること”
それを読んで、
「あ、捨てることって、
ありがとうを伝えることでもあるんだ」
と思えたんです。
「今までありがとう。
もう十分役目を果たしてくれたね」
――そう思って手放すと、罪悪感がすっと軽くなりました。
② “使ってない”を見える化してみた
私は「いつか使うかも」でモノをためがちでした。
でも、“いつか”はほとんど来ない。
そこで、クローゼットや引き出しの中を写真に撮って、
“半年以上使ってないもの”に印をつけてみたんです。
視覚的に「これ、全然使ってないじゃん…」と気づけたことで、
「あっても困らないけど、なくても困らない」
モノを手放す勇気が出てきました。
③ 手放した後の“軽さ”を一度でも感じたら変わった
一度、「これは手放してもいいかも…」と思って
処分したものがありました。
捨てた直後、少しだけ寂しさがありつつも、
部屋がスッと軽くなった感じがしたんです。
そして数日たっても、
そのモノのことを思い出すことはありませんでした。
それどころか、
「空間って、こんなに気持ちよくなるんだ」
と感じる余裕ができた気がします。
その“軽さ”を知ってから、
私は少しずつ、手放すことが怖くなくなっていきました。
🧭迷ったときの自分ルール・工夫
片付けをしていると、どうしても「これは…どうしよう?」と手が止まるモノって出てきますよね。
思い出があるもの、いつか使いそうなもの、捨てたあとに後悔しそうなもの…
そんなときのために、私は自分なりの“ゆるいルール”を決めておくようにしています。
✓ 思い出のモノは写真に残す
手紙や旅先のお土産、小さなぬいぐるみ…
場所は取るけれど、
どうしても捨てにくい「思い出アイテム」は、
写真に撮って残すという方法に落ち着きました。
データで持っていれば、ふと見返すこともできるし、
実物がなくても記憶にはちゃんと残っているもの。
「形じゃなくて、思い出が大事なんだ」
と思えるようになってから、気持ちがずいぶんラクになりました。
✓ 「これから使う?」で考える
「いつか使うかも」よりも、
「これから使う予定がある?」
これで、判断するようにしました。
未来の予定や暮らし方に合っていなければ、
きっと今後も出番はないはず。
この問いは、自分の今と向き合うきっかけにもなって、
「これって私に必要かな?」と冷静に見られるようになった気がします。
✓ “未来の自分が使わないなら手放してOK”ルール
私は、「今の自分」が捨てるかどうかを決めるのが苦手でした。
だから最近は、
「未来の私が使っている姿が想像できなければ、手放してOK」
というルールに変えました。
これ、思っているよりも判断がラクになります。
「きっとこれからも使わないな」と思えたら、すっと手が動くようになりました。
✨応用のヒント
「捨てられない性格=片付けられない」わけじゃない。
そう思えるようになってからは、
むしろ“捨てられない”自分のままで、
どう整えていくかを考えるようになりました。
ここでは、
そんな私が実際に試してよかった、小さな工夫をご紹介します。
✓ 無理に捨てなくても、「ゆるく見直す」だけでもOK
私は最初、片付け=断捨離だと思っていて、
「捨てなきゃ意味がない」と思い込んでいました。
でも、それがプレッシャーになって手が止まっていたことに気づいたんです。
だから今は、
「とりあえず見直すだけでもOK」
って、ゆるくスタートするようにしています。
触ってみる、
眺めてみる、
「これ何に使ってたっけ?」と考える――
それだけでも、少しずつ気持ちに変化が出てくるんですよね。
✓ 捨てるより「役目を終えた」と思う
手放すときは「もういらない」ではなく、
「この子はもう十分がんばった」と思うようにしています。
古くなった文房具や、使い終わったノート。
「今までありがとう。もうお役目は終わったね」と声をかけるだけで、気持ちが穏やかになります。
捨てることを“感謝の儀式”に変えると、不思議と心のひっかかりも減るんです。
✓ 手放しやすいモノから始めて、感覚を整える
私は最初から思い出の品に手をつけようとして、うまくいきませんでした。
なので今は、
「使っていないけど思い入れの少ないもの」から手をつけるようにしています。
景品でもらったけど使ってないグッズ、
壊れかけの雑貨、空き箱など。
そういうものを少しずつ手放すことで、
“片付け慣れ”の感覚が身についてきました。
片付けって、
いきなり大物から始めなくても大丈夫なんですよね。
🧾まとめと読者へのひとこと
「捨てられない性格」は、決して悪いことじゃないと思っています。
そこには、思い出を大切にする気持ちや、モノに対するやさしさがあるから。
でも、少しだけ視点を変えたり、自分なりのルールを持ってみたりするだけで、
“手放すこと”がちょっとだけラクになる瞬間もあるんだと、私は感じました。
片付けは、自分と向き合うこと。
だからこそ、焦らず、比べず、自分のペースでいい。
捨てられない性格のままで、自分なりに整えていけたら、それが一番心地いい片付け方なんだと思います。
まずは今日、「これから使わないかも」と思うモノをひとつだけ見つけてみてください。
その小さな一歩が、きっとあなたの暮らしにやさしい風を運んでくれます🌿